自分で損害賠償を出してみればどんな資料が必要かわかる

自分で損害賠償を算出する作業をしていると、そのためにはどんな資料が必要かわかってくる。この必要な資料を集めることも、示談交渉前にしなければならない必要な事項。もちろん、強制保険金を使って請求する場合にも、あらかじめ決められている書類を集めることが必要。また、任意保険請求の場合にも、必要な書類は決まっている。

しかし、損害賠償を自分で算出する場合には、保険金請求に必要な書類とは異なった書類がいくつも必要。たとえば、傷害事故にあい、仕事を休んだため収入が減少したという場合、あるいは死亡事故のため将来得るはずであった利益(逸失利益)を算出する場合は、収入の証明をしなければならない。会社員であれば、源泉徴収票で簡単に証明できるが、農業、商店経営、個人事業主などの収入証明は簡単ではない。

損害賠償で被害者が必ずしなければならないことは、収入額の証明。これは被害者の責任であり、この証明が出来ない時は、収入が無かったことにされてしまうかもしれないという危険がある。